借金いくらから弁護士に相談すべき?金額より先に確認すべき4つのサイン

「借金がいくらになったら弁護士に相談すればいいんだろう?」

そう思っている方は多いと思います。

ネットで調べると「100万円以上」「200万円以上」という目安が出てきます。
リボ払い残高も含めると、200万円を超えたあたりから債務整理を検討すべきという話も見かけます。

ただ、30年サラ金の現場にいた立場から正直に言います。

金額だけで判断するのは危険です。

50万円でも返せなくなる人がいます。
300万円あっても収入と照らせば余裕がある人もいます。
金額は目安にしかなりません。

現場で見てきた感覚では、金額より先に見るべきサインがあります。そちらの方がずっと正確な判断基準になります。

弁護士に相談すべき4つのサイン

①借入件数が管理できなくなってきた

借金の件数に明確な上限はありません。
1社でも返せなくなる人もいれば、5社借りても返せている人もいます。
収入・支出・管理能力は人によって違う。

ただ、「なんか多いな」「管理しきれなくなってきた気がする」と感じた時点で、それは危険信号です。
その感覚は正しいと思います。

この段階でまず検討できるのがおまとめローンです。
複数の借入を1本にまとめることで、支払先が1社になり管理しやすくなります。

まとまった金額での借入になるので利率が下がり、月々の返済額を減らせる場合があります。

ただし注意点があります。
おまとめローンで月々が楽になっても、生活水準を戻さないでください。

完済するまでは支出を抑えた生活水準をキープすることが大前提です。


②毎月赤字が続いている

自分の収入と支出を書き出してみてください。
返済を含めた支出が収入を上回っている状態が毎月続いているなら、借金が雪だるま式に増えているサインです。

この段階もおまとめローンで回避できる場合があります。
ただし、新たな借入になるので返済能力がないと判断されると審査が通りません。
早めに動くほど選択肢が残ります。


③延滞が2ヶ月続いた

これが一番わかりやすい基準です。

1ヶ月目の延滞は「今月だけ足りない」かもしれません。
給料日がズレた、急な出費があった。それだけの可能性があります。

でも2ヶ月目も延滞したら「今月も足りない」ということです。
これはもう構造的に返せない状態になっている可能性があります。


サラ金側から見ても、2ヶ月連続延滞は明確な危険信号として扱います。

この段階になるとおまとめローンも難しくなります。
延滞している状態での新規借入はかなり厳しく、審査が通らない可能性が高い。
選択肢が急激に狭まる段階です。



④生活水準を落としても返済がきつくなった

食費を削った。外食をやめた。娯楽費もゼロにした。
それでも返済が追いつかない。

その状態になったら、自力での返済はほぼ限界です。
早めに専門家に相談することを考えてください。


弁護士に頼む前にやること

いきなり弁護士に相談することをためらう方も多いと思います。
理由の多くはこれです。

「信用情報に傷がつくのが嫌だ」

その気持ちはよくわかります。債務整理をすると信用情報に記録が残り、数年間はローンやクレジットカードが使えなくなります。

だからまず、自分でできることを考えて、まずはやってください。


やること① 借入先に自分から連絡する

延滞しているのに連絡を絶つのが一番まずい対応です。

サラ金側からは、お客様の収入や生活状況がはっきり見えていません。
だからこそ、自分から状況を伝えることに意味があります。

「今こういう状況で支払えない。弁護士に相談に行く前に、できれば話し合いに応じてほしい」

そう正直に伝えてみてください。
話し合いに応じてくれる会社であれば、新しい返済プランや解決策を提案してくれる場合があります。
いきなり弁護士に頼むより、まず連絡することをすすめます。


やること② 収入と支出を根本から見直す

収入を増やせないか。削れる支出はないか。
家計を根本から見直すことで、返済できる状態に戻れる場合があります。

僕自身、離婚・介護・詐欺が重なり3000万円の借金を抱えたことがあります。
毎月赤字で借金を増やす生活を送っていました。

そこから家計を立て直した具体的な方法はnoteにまとめています。
「債務整理一択なのか、それとも再建できるのか」を考えたい方はそちらも参考にしてください。

家計立て直しの教科書|借金3000万円から再建してきた今だからわかる『順番』|とあるサラ金支店長の 借金脱出&家計再建


それでもダメなら弁護士に依頼する

自分でできることをやり尽くした。それでも返済の見通しが立たない。

そういう場合は早めに弁護士に相談することをすすめます。放置すれば裁判・差し押さえに進みます。
動けるうちに動いた方が、選択肢が広く残ります。


弁護士と司法書士のどちらに頼むかで迷う方も多いので、別記事にまとめています。

過払い金・任意整理は事務所選びで結果が変わる|サラ金支店長が30年分の交渉データから語る


まとめ|弁護士に相談すべきタイミング

金額の目安として200万円という数字が使われることがあります。
ただし実際は、50万円でも上記のサインが出ていれば相談すべきタイミングです。

逆に300万円あっても、まだ自力で動けるケースもあります。

金額ではなく、この4つのサインで判断してください。

早めに動くほど選択肢が増えます。それだけは30年この仕事をしてきて、確かに言えることです。


借金問題を専門とするおすすめの法律事務所はこちら


僕自身が借金3000万円から生活を立て直した方法


実は僕自身も、離婚・介護・詐欺で3000万円の借金をしたことがあります。
毎月赤字で借金を増やしていく生活を送っていました。


そんな生活から家計を再建した過程や、立て直しの考え方はnoteにまとめています。

「債務整理一択なのか、それとも再建できるのか」を考えたい方は
そちらも参考にしてください。


とあるサラ金支店長の 借金脱出&家計再建|note



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サラ金支店長
サラ金支店長

消費者金融の現役支店長。業界歴30年。融資・審査・延滞管理・回収・弁護士対応まで、借金に関わる実務を現場で経験。お金を貸す立場でありながら、自分自身も約3,000万円の債務を抱えた経験があり、現在も返済を続けています。貸す側の現場と借りた側の当事者経験、両方の視点から発信しています。

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