消費者金融の審査が通らない本当の理由|信用情報に書いてあること

信用情報を見て、10秒で「否決」と決めることがあります。

審査の結果は、会社から理由を教えてもらえません。
でも落ちた理由は必ずあります。

私たち審査担当者は、信用情報を見た時点でほぼ判断しています。

私は消費者金融の支店長として30年、何万件という信用情報を見てきました。
申し込んできたお客様の情報を開いた瞬間、「これは厳しい」と感じる人には共通した特徴があります。

なぜ落ちたのかわからない人、次にどこへ申し込めばいいか迷っている人に向けて、審査する側の視点から正直に書きます。


信用情報とは何か

信用情報とは、あなたのお金に関する成績表です。

審査担当者が請求するとすぐに確認できます。慣れた担当者なら、
一目で「通るか、通らないか」判断できる場合もあります。

具体的に見えている内容は次のとおりです。

・借入件数と残高・返済状況(1日単位の遅れも記録される)
・過去の延滞・債務整理・自己破産の履歴
・本人の住所・勤務先
・電話番号の履歴
・過去半年間の申込件数

    これらの情報は、申し込み時にあなたが申告した内容と照合されます。

    「借入件数は1社だけです」と言っても、信用情報を見れば実際の件数はすぐわかります。
    申告内容と信用情報に食い違いがあると、それだけで審査担当者の警戒度が上がります。

    嘘をついて通そうとするより、言いづらくても正直に申告した方が、整合性が取れて、結果的に審査が通りやすくなります。

    これは30年見てきた中で、はっきり言えることです。


    審査で落ちる人の特徴7つ

    信用情報を開いた瞬間、「これは厳しい」と判断する人には共通したパターンがあります。

    7つに整理しました。
    思い当たるものがあれば、そこが審査に引っかかっている可能性が高いです。

    ①申し込みが多すぎる(申し込みブラック)

    いろんな会社に何度も申し込んでいる人は、それだけで審査が厳しくなります。
    業界では「申し込みブラック」と呼ばれています。

    なぜダメかというと、理由はシンプルです。

    「そんなにお金に困っているなら、うちも危ないな」
    「そんなに申し込みして借金が一気に増えたら返済できなくなる」と思われるからです。

    友達に1万円貸してと頼まれたとします。
    その友達が、あなたに来る前に他の友達何人にも同じことを頼んで全員に断られていたら、どう思いますか?

    それと同じです。

    ただ、申し込み状況をあまり気にせず、今の収入や返済状況を見て判断する中堅の消費者金融もあります。
    大手に落ちたからといって、すべての会社がダメとは限りません。

    ②借入件数と金額、年収のバランスが悪い

    借入件数は、件数だけで判断されるわけではありません。
    年収に対して借入総額がどのくらいか、そのバランスを見ます。

    ただ、5件以上になると多いと判断される可能性が高くなります。

    なぜかというと、5件以上から借りている人は「返すためにまた借りる」状態に入っていることが多いからです。

    いわゆる自転車操業です。

    この状態になると、毎月の返済額が収入に対して重くなりすぎていて、どこか1社でも返済が止まると全体が崩れるリスクがあります。

    審査担当者はその状態を信用情報から読み取ります。

    年収が高くて借入総額が少なければ、件数が多くても通るケースはあります。
    逆に年収が低くて借入総額が多ければ、件数が少なくても厳しくなります。

    件数はあくまで目安で、最終的には収入と借入のバランスで判断されます。


    ③年収の3分の1ルール(総量規制)

    貸金業法には「総量規制」という決まりがあります。
    貸金業者は、借りる人の年収の3分の1を超える貸し付けができません。

    年収300万円なら上限100万円
    年収600万円なら上限200万円
    です。

    この上限に近い状態で申し込んでも、法律上貸せる余地がほぼないため通りません。

    収入証明書が必要になるタイミング

    申し込み金額が少額であれば、年収は自己申告で進めるケースが多いです。
    ただし、次のどちらかに当てはまると、源泉徴収票や給与明細などの収入証明書の提出が法律上必要になります。

    1社からの借入が50万円を超える場合
    ・他社借入も含めた貸金業者からの借入合計が100万円を超える場合

    具体的にはこういうイメージです。

      ・年収300万円で30万円借りる → 自己申告で進むことが多い
      ・年収300万円で70万円借りる → 収入証明書が必要
      ・A社40万円+B社70万円の状態でさらに新規申し込み → 収入証明書が必要

      なお、法律上の提出義務がない金額でも、会社の審査方針で収入証明を求められることはあります。

        年収の申告は正直に

        30年審査をしてきた立場から言うと、昔は自己申告だけで通るケースも多かったです。
        ただ現在は、信用情報や他社借入との整合性も細かく見られます。

        年収を実際より多く申告した場合、後から収入証明を求められたときに数字が大きくズレていると、審査担当者の印象が悪くなります。

        多少の上下は問題ありませんが、大きくかけ離れた申告は避けた方が無難です。

        正直に申告した方が、結果的に審査はスムーズに進みます。


        ④延滞情報が残っている

        信用情報には、毎月の返済状況が数字で記録されています。

        ・正常に返済した月は「0」
        ・遅れた月はその延滞日数の数字が入ります

        1〜2か月程度の遅れであれば、その情報は約1年で消えます。
        ただし、3か月以上の延滞や債務整理があると「事故情報」として記録されます。

        注意してほしいのはここです。

          その後きちんと返済しても、「3か月以上延滞した後に返済した」という記録に変わるだけです。

          3か月以上延滞したという事実そのものは消えません。

          事故情報として記録された場合の詳細は、次の⑤で説明します。

          ⑤事故情報(異動)がある

          事故情報として記録されるのは、延滞だけではありません。次のようなケースも該当します。

          ・弁護士や司法書士に依頼して債務整理をした場合
          ・裁判や差し押さえなど法的手続きが取られた場合
          ・クレジットカードなどを強制解約された場合

          これらは「異動」として信用情報に記録され、5〜10年残ります。

            延滞情報は短期間であれば約1年で消えますが、事故情報はそうはいきません。
            その期間中は、大手の消費者金融ではまず審査が通りません。

            また、信用情報上の登録が消えた後も、社内データとして残っている場合があります。
            一度事故を起こした会社に再度申し込んでも通らないことが多いのはこのためです。

            ただし、事故情報があるだけで必ずすべての会社がダメというわけではありません。

            会社によって判断基準が違います。
            大手は厳しい傾向がありますが、中堅の消費者金融の中には事故後の状況を重視して判断してくれるところもあります。

            事故後にきちんと返済を続けていた、現在の生活が安定しているといった状況を評価してくれる会社も存在します。


            ⑥短期間に借入が集中している

            短期間に大きな金額を借りた直後に、さらに申し込んでくるケースがあります。

            審査担当者はここを警戒します。

            「最近まとまった金額を借りたばかりなのに、なぜまだ足りないのか?」という疑問が生まれるからです。

            申し込み時に使い道を「生活費」と申告していても、借りたばかりでまた申し込んでくるなら、その説明と実態が合わない可能性があります。

            こういった場合、審査担当者の頭の中ではこんな疑問が浮かびます。

            ・何にそんなにお金がかかっているのか
            ・実は仕事を辞めていて収入がなくなっているのではないか
            ・返済の見通しが立っていないのではないか

            短期間に借入が集中していること自体が、生活が急激に悪化しているサインと見られます。使い道の説明と借入のタイミングに整合性がないと、それだけで審査担当者の警戒度が上がります。


              ⑦氏名の変更が頻繁にある

              信用情報には、申し込み時の氏名が記録されます。

              女性の場合、結婚で苗字が変わることがあるので、苗字の変更自体は不自然ではありません。
              ただし、短期間に何度も苗字が変わっていたり、異なる苗字で申し込んでいる履歴があると警戒されます。

              男性の場合はさらに警戒度が上がります。
              養子縁組などで苗字が変わったケースでも、「何かトラブルがあったのではないか」「名前を変えて借り入れをしようとしているのではないか」と疑われることがあります。

              そして、名前を変えても隠しきれません。

              生年月日や電話番号が同じであれば「類似情報」として紐付けられます。
              苗字が変わっていても「結び付け情報」として過去の履歴が出てきます。

              名前を変えて申し込もうとしても、審査担当者には見えています。

              信用情報のところでも書きましたが、嘘をついてもわかります。
              正直に申告した方が、結果的にスムーズです。


              審査に落ちた後、どうすればいいのか

              大手がダメでも中堅なら可能性がある

              大手(アコム・プロミス・アイフル・SMBCモビットなど)は機械的な審査が中心で、線引きがはっきり決まっています。

              一方、中堅の消費者金融は人の目で見る審査の割合が大きいです。
              過去に延滞があっても今の状況が安定していれば見てくれる、借入件数が多くても収入や勤続年数で判断してくれる、といったことが起きます。

              ただし、手当たり次第に申し込むのは逆効果です。
              短期間に複数社へ申し込むと、申込履歴だけで審査が不利になります。本来なら通った可能性がある会社でも落ちることがあります。

              どこなら可能性があるのか、申し込み方法と合わせてまとめた記事があります。

              👉 ブラックでも借りれた消費者金融まとめ(自己破産・債務整理・長期延滞)申し込み方法とヒアリング対策

              ブラックでも借りれた消費者金融まとめ(自己破産・債務整理・長期延滞)申し込み方法とヒアリング対策


              「借りる」をやめて「減らす」方向に切り替える

              信用情報が厳しい状態で毎月の返済に追われている人は、正直に言います。

              このまま借りても状況は良くなりません。
              30年見てきましたが、例外はほぼありませんでした。

              そういう人は、借りる方向を一度やめて、減らす方向に切り替えるべきです。
              弁護士や司法書士に相談すると、次のような選択肢があります。

              ・利息をカットして月々の返済を減らす(任意整理)
              ・借金そのものを大幅に減らす(個人再生)
              ・借金をゼロにする(自己破産)

              相談イコール即整理ではありません。
              無料で話を聞いてもらって、自分の状況を客観的に見てもらうだけでも価値があります。

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              支店長からひとこと

              消費者金融の審査で落ちる理由は、信用情報にほぼ書いてあります。
              申し込みの多さ、延滞の履歴、借入件数、異動情報。

              これらが組み合わさっているほど、審査は厳しくなります。

              ただ、大手がダメでも中堅なら可能性が残っているケースはあります。
              そして、そもそも「借りる」より「減らす」方が現実的な状況になっている人も多いです。

              手当たり次第に動く前に、自分の状況を正確に把握することが一番大切です。

              ここまで審査担当の視点で話をしてきましたが、最後に少しだけ私自身の話をさせてください。私自身、離婚・介護・詐欺が重なり、借金3000万円を背負った経験があります。

              毎月の赤字を借金で埋める、出口の見えない生活でした。

              審査に落ち続けながらお金を探している状態は、私にも経験があります。

              その状態のまま時間が経つほど、選択肢は減っていきます。

              そこから家計を立て直してきた順番と考え方を、noteにまとめています。

              「債務整理一択なのか、それとも家計から再建できるのか迷っている」「今の自分は踏み切るべきか、まだ立て直せるのか判断したい」という方に向けて書いています。


              👉 とあるサラ金支店長の「借金脱出&家計再建」|noteはこちら

              とあるサラ金支店長の 借金脱出&家計再建|note


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              サラ金支店長

              消費者金融の現役支店長。業界歴30年。融資・審査・延滞管理・回収・弁護士対応まで、借金に関わる実務を現場で経験。お金を貸す立場でありながら、自分自身も約3,000万円の債務を抱えた経験があり、現在も返済を続けています。貸す側の現場と借りた側の当事者経験、両方の視点から発信しています。

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