支払いが滞ると「取り立てって本当に来るの?」
よく映画やドラマで、自宅に取り立てに来るシーンありますよね。
昔はあったけど今は来るの?って疑問もありますよね。
延滞してしまった人、気づかず支払いが滞ってしまったとき、一度は不安になると思います。
結論から言います。
家に訪問してくることは普通にあります。
30年間、サラ金の現場にいた経験から、
今どんな感じで自宅に来るのかリアルな流れを書いていきます。
延滞がその後どう進んでいくか、時系列の全体像はこちらに書いています。
どんな場合に取り立てに来るのか
「取り立て」って書くと、自宅に訪問してきて無理やりお金を取っていくようなイメージありますよね。
でも今は「取り立て」なんて言葉は使ってません。
普通に「集金」という感じです。
大手の金融会社ではあまり自宅に訪問したとか聞きませんが、
僕みたいな中堅のサラ金(消費者金融)会社では、よくあります。
地域密着型のサラ金会社では、
年金月に振込できない人の家に取りに行ったり
老人ホームに取りに来てくださいなんて人もいます。
また、借りたときは元気だったけど、今は出歩けなくなってしまった。
そんな場合もあります。
もちろんこれらは本人の許可を得て、
何日の何時に伺うと、約束したうえでの訪問です。

延滞から取り立てまでの流れ
まず知っておいてほしいのは、延滞した翌日に突然自宅に誰かが来る
なんてことはないということです。
そして、基本的には連絡がつけば自宅には来ません。
連絡がつかないから自宅に訪問するんです。
連絡がつくなら、わざわざ人件費もガソリン代もかけて、
いるかいないかわからない家に訪問する。
こんな費用も時間も労力もかかることは、効率が悪すぎてしません。
自宅に訪問されるのは嫌だという方は、ちゃんと連絡してください。
集金(取り立て)に来る流れ
取り立てには順番があります。
延滞1週間
電話連絡やSMSが届きます。
本当に忘れていたり、引き落としができていないことに気づいていない方もいるので、
この段階では普通の確認連絡といった感じです。
延滞2週間~1ヶ月
この辺から、厳しい会社であれば自宅に訪問が来ます。
特に携帯電話が「使われていません」になっている、督促状が転居で戻ってくる、
融資してから初回の支払日に延滞した場合なども、早めに訪問してくる可能性が高いです。
延滞1ヶ月以上
連絡が取れない状態が続くと、取引の内容に関わらず
すべての延滞者が次のステップに移ります。
職場への連絡、自宅への訪問です。

督促の電話で実際に何を言われるのか、どう対応すればいいかはこちら。
実際に職場に連絡したケース
職場への連絡は、何度携帯や自宅に電話しても連絡がつかない、
折り返しもない、郵便も無視される、そんな状態が続いたときの手段です。
連絡がつかないので、勤務先に連絡するしかないんです。
多少の延滞でいきなり職場に電話することはしません。
ただ、連絡が取れない状態が長く続いた場合は、
在籍確認も兼ねて職場に連絡を入れることがあります。
実際に自宅訪問したケース
自宅への訪問は、電話で連絡がつかない場合に来ます。
訪問してくる時間帯は朝8時から21時の間です。
不在の場合は「ご連絡ください」と書いた手紙をポストに入れて帰ります。
怒鳴り込んだり、ドアを叩き続けたりすることはしません。
そういう取り立ては法律で禁止されています。
ただ、訪問されること自体がプレッシャーになるのは事実で、
訪問した後に連絡が来るケースは多いです。
何度訪問しても連絡がない場合は、時間を変えて何度か訪問してきます。
手紙がポストからなくなっている時間帯を見極めて、再訪問することもあります。
以前は朝から家の前で張り込みして、出勤するところをつかまえたり、
勤務先まで後をつけて特定し、給料を差し押さえるという方法を取る会社もありました。
今もやっているところはあるかもしれません。
自宅訪問でも接触できない場合は、法的手続きに移行します。
電話・自宅・勤務先でも連絡が取れない場合、話し合いによる解決は不可能なので、
法的手続きになる可能性が高いです。

連絡が取れなくなった客のその後
完全に音信不通になると、会社側は法的手続きを進めます。
具体的には、
・訴訟や支払督促(裁判所を通じた手続き)
・財産の差し押さえ
この流れです。
差し押さえの対象となるのは主に、
・給料の差し押さえ
・銀行口座の差し押さえ
・家財道具の差し押さえ(動産執行)
上の2つが特に多いです。
家財道具の差し押さえは、差し押さえ禁止財産に該当しないか調べてから申し立てしないと赤字になるケースもあるので、給料と銀行口座が中心になります。
以前は電話加入権の差し押さえもありましたが、最近ではほとんど聞かなくなりました。
給料の差し押さえは会社に通知が届くので職場に知られます。
銀行口座の差し押さえも家族に知られる可能性が出てきます。
連絡を無視し続けても借金はなくなりません。
放置すればするほど、状況は悪化します。
向き合うと決めたなら、相談先の選び方も大事です。
弁護士や司法書士はどこに頼んでも同じではありません。
頼む事務所によって、手元に残るお金が大きく変わることがある。
サラ金側の交渉データから見た、損をしない事務所の選び方を書いています。
相談の予約を入れる前に、読んでおいてください。
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まとめ:取り立てを避けるために一番大事なこと
取り立てが怖いなら、連絡を無視しないことだけを意識してください。
払えない状況でも、連絡を取り続けている限りは話し合いの余地があります。
返済の猶予や分割の相談に乗れることも多い。
現場で30年見てきて思うのは、こじれる案件のほとんどが「連絡が取れなくなったこと」がきっかけだということです。
払えないことより、逃げることの方が状況を悪化させます。
サラ金の支店長なのに。
実は僕自身も、離婚・介護・詐欺で毎月赤字、借金3000万円を作りました。貸す側にいた人間が、借りる側に落ちた話です。でも、30年間借金で苦しむ人たちを見てきた知識で、生活を立て直すことができました。その家計再建・借金脱出の方法はnoteに書いてます。














