サラ金業界で30年。
融資・審査・延滞・回収・弁護士対応まで、借金に関わるほぼすべての現場にいます。
そして自分自身も、離婚・介護・詐欺被害が重なり、3,000万円の借金を抱えた経験があります。
その経験から言います。
借金が苦しくなってくると、どうにかして楽になりたいと思うのは当然です。
ただ、その焦りの中で選んでしまう行動が、状況をさらに悪くしてしまうケースを何度も見てきました。
借金で苦しむ人には「共通した行動パターン」があります。
この記事では、借金があるときにやってはいけない行動を整理します。
やってはいけない行動はこの7つ
- 借入を増やしてその場をしのぐ
- 返済の優先順位を間違える
- 状況を把握しないまま放置する
- リボ払いや分割に頼り続ける
- 収入だけで解決しようとする
- 誰にも相談せず抱え込む
- 情報だけ見てなんとなく決める

① 借入を増やしてその場をしのぐ
一番多いのがこれです。
足りない分を別の借入で埋める。
いわゆる「自転車操業」の状態です。
現場でよく見たのが、借金を返すために一攫千金を狙うケースです。
競馬・パチンコ・FX。
「これで一気に返せる」と考える。
でも当然うまくいかない。むしろ借金が膨らんで戻ってくる。
最初は50万だったのに、気づいたら300万、500万になっている人を何人も見てきました。
その場をしのぐための借入は、状況を確実に悪化させます。

② 返済の優先順位を間違える
借金の督促が怖くて、家賃や生活費より先に返済してしまう人がいます。
でも、これは逆です。
生活が崩れると、結果的にすべての支払いができなくなります。
まず守るべきは生活です。借金の返済はその後です。
③ 状況を把握しないまま放置する
現場で驚くのは、自分の借金総額を正確に把握していない人の多さです。
「なんとなく200万くらい」「たぶん50万くらい」
こういう人ほど、実際に計算すると想定より多いケースがほとんどです。
さらに深刻なのが、まだ大丈夫と思っている人です。
督促が来ていても、「まだ何とかなる」と危機感がない。
この感覚が、立て直しを遅らせます。
放置しても借金は減りません。
遅延損害金や督促で、状況は静かに悪化していきます。

④ リボ払いや分割に頼り続ける
リボ払いや分割は、毎月の負担を軽く見せてくれます。
ただ、その分だけ返済期間が長くなり、支払総額は増えていきます。
「毎月1万円の返済だから大丈夫」と思っていたら、元本がほとんど減っていなかった、というケースは珍しくありません。
⑤ 収入だけで解決しようとする
「もっと稼げば何とかなる」と考える人も多いです。
ただ、収入が増えても、お金の使い方が変わらなければ同じ状態に戻ります。
現場で立て直せた人に共通しているのは、収入を増やすより先に生活水準を落とす決断ができた人です。
「今の生活を維持しながら返済する」ではなく、「生活を一段落として返済に集中する」
この切り替えができるかどうかが、大きな分岐点になります。

⑥ 誰にも相談せず抱え込む
借金の問題は、人に話しづらいものです。
ただ、一人で抱え込むほど判断が遅れ、選択肢が狭まっていきます。
任意整理・個人再生・自己破産など、早い段階なら使える手段も、放置することで使えなくなるケースがあります。
実際、早く相談した人ほど、負担を抑えて立て直しているケースが多いです。
⑦ 情報だけ見てなんとなく決める
ネットにはさまざまな情報があります。
ただ、自分の状況に合っていない方法を選んでしまうと、逆に苦しくなることもあります。
債務整理などの選択も含めて、「なんとなく」で決めるのは危険です。
情報を集めることは大事ですが、最終的な判断は専門家に相談した上でするべきです。
立て直せる人と、そうでない人の違い
30年見てきてわかったことがあります。
借金の額が多い少ないは、立て直せるかどうかとあまり関係ありません。
立て直せる人には共通点があります。
生活水準を落とす決断ができる人です。
「今の生活は維持できない」と認めて、家賃・食費・娯楽費を見直して、返済に集中できる人。
逆に立て直せない人は、現状維持にこだわります。生活を変えたくないから、借入で補おうとする。一攫千金を狙う。まだ大丈夫と思い込む。
この違いが、1年後・3年後の結果を大きく変えます。
まとめ

借金で苦しいときほど、「何をやるか」よりも「何をやらないか」が重要です。
- 増やさない
- 優先順位を守る
- 状況を把握する
- 生活水準を落とす決断をする
この基本を外さなければ、状況が大きく悪化することは避けられます。
👉 借金を返す前に、まずやるべきこと
👉 任意整理・自己破産・個人再生の違い
僕自身が借金3000万円から生活を立て直した方法
実は僕自身も、離婚・介護・詐欺で3000万円の借金をしたことがあります。
毎月赤字で借金を増やしていく生活を送っていました。
そんな生活から家計を再建した過程や、立て直しの考え方はnoteにまとめています。
「債務整理一択なのか、それとも再建できるのか」を考えたい方は
そちらも参考にしてください。











